アリス殺し(小林泰三)
読み始めた直後の感想。なんて読みにくい話し方するやつらばっかりなんだ。
読んでる最中の感想。グロい。頭おかしい。グロい。
読み終えた感想。そうだったの!?
というわけでこの作品はミステリ、ホラーに分類されるのかな?物語は不思議の国と地球上のお話が行き来しながら進んでいく。正直なところ、最初の蜥蜴のビルや三月兎、頭のおかしい帽子屋たちの会話が非常に読みにくい。出来の悪い、常に論理的に会話するAIのような話し方である。仲間を見分ける合言葉決めるのに言い合いしてる。スナークはブージャムだった。
序盤、ハンプティダンプティの割れた殻に残る体液を啜るシーンがあるのだが、本を持ちつつ吐きそうになった。その他にもかなりショッキングなシーンが多々あり、私にとってはかなり難易度の高い小説であった。
しかしストーリーの展開は面白く、文体も情景が容易に浮かびことから精緻なものと感じた。もしかしたら私がアリス好きなだけかもしれないが。そしてやはり非誕生日を祝ってるので安心してほしい。
人を選ぶ作品であると言ってもよいのかも知れない。ディズニーのアリス好きな友人にはおススメしないが、バイオハザードシリーズ好きな友人にはすすめてみると思う。ただ、私は面白い作品に出会えてよかったと感じた。